グループが携わった橋梁・建築物

横河ブリッジホールディングスグループは「社会公共への奉仕と健全経営」の理念のもと、
インフラ整備や技術革新を通じ、社会の課題解決に貢献します。

旅足橋(岐阜県)

旅足橋

 木曽川の中流に位置する八百津町は、かつては上流より筏で流れ着いた材木の集積地として栄えた川港でした。また、このあたりは蘇水峡と呼ばれる深い渓谷でしたが、現在では丸山ダム湖となり満々と水をたたえています。このダム湖の右岸には国道418号が走っていますが、道幅が狭く、崖崩れなども多いことから”酷道418号”とも揶揄されており、今でも通行止めのままの区間があります。

 この酷道には旅足(たびそこ)橋という変わった形式の吊橋が架かっています。鋼材を節約し、耐風安定性を向上させるため、スパンの中央部約1/2のメインケーブルを補剛トラスの上弦材として兼用させた珍しい構造となっています。この吊橋の形式は、俗にフロリアナポリス型とも呼ばれており、米国の橋梁技術者の大家、デビッド・シュタインマンが、ブラジルのフロリアナポリスに世界で初めてこの形式の吊橋を架けたことに由来しています。このタイプの吊橋は世界に5橋しか架けられておらず、日本ではこの旅足橋が唯一となります。

発注者 岐阜県
形式 吊橋
完成年 1954年
グループ会社 株式会社横河ブリッジ